そして3番目が「自社の事業を(ネットに対して)後方に拡充できるサイト」である。
これは2番目の逆のケースとも言える。
実はサイト売買の際に価値が見落とされがちだがサイトのバックヤードに
存在するインフラ的な部分、ECサイトを例にして言うと仕入れのルート、
販路、梱包や撮影のノウハウ、運送業者との仕切値、倉庫・・
といった部分になるのだが、これは変な話、新規で参入を考えている企業にとっては
一種の参入障壁でありサイト本体より、欲しい部分であったりすることもある。
サイトストックの例で言えば、インターネットプロモーションを扱っている企業がここを
使ってEC事業に短期間で進出できたケースなどである。
かなりざっくりとして説明ではあるが、以上の3つがサイトの売買が成立しやすいパターンとなる。
もちろん、今後も成約の事例が増えるにつれもっと他のパターンも出てくるとは思うが、
いずれにしろ言えることは、実はサイト売買において「誰にとっても欲しい良いサイト」
というのが存在するケースというのは稀であり、したとしても非常に高額になる可能性が高い。
むしろ上の3つのパターンのように、まず自社の強みを分析して把握した後、
「うちならもっと伸ばせるサイト」というものをイメージして探していけば、思わぬ
「掘り出し物」が見つかるかもしれない。