株式会社IBJ 取締役 土谷健次郎

単に案件の紹介だけでなく、人が介在することの付加価値がある

対談にあたって

今回インタビューさせて頂いたのは、サイトストックをご利用頂き、
自社メディアを売却された株式会社IBJの取締役 土谷健次郎さんです。
 
サイト売却に至った理由や経緯、売却先企業様に求められる事、
また実際にサイトストックのサービスをご利用頂いてのご感想などに
ついてインタビューさせて頂きました。

土谷 健次郎プロフィール

1973年、東京都生まれ。
慶應義塾大学経済学部卒業
 
2007年より株式会社IBJの取締役に(現職)。
現在は取締役として管理セクションを管掌し、ファイナンス、
M&Aを牽引。

株式会社IBJの事業内容は?

渡邉
御社の事業内容についてご教示下さい。
土谷
婚活分野で複数の事業を運営しているJASDAQ上場企業です。
加盟相談所の会員を合わせ、日本でも最大級の28万名を有しています。
この婚活会員基盤を活かしたライフデザイン分野でのメディア事業展開を目指しています。
 
メディア事業への進出のシナリオとして、基幹事業である婚活分野と事業シナジーがあると思われる周辺分野の媒体運営をして、うまく相互還流ができれば良いなという思いから様々なサイトの運営を進めてきました。
 
しかし、実際に運営をはじめてみて分かったのは、いわゆる媒体運営とその広告掲載という形態では、思ったような顧客の循環がなかなか起きないといくことでした。
 
事業ひとつひとつに関しては、売上も利益も相応に上がっていましたし、媒体運営を継続していく中で事業への愛着も深まっていましたから、我々としても何とか顧客循環のシナリオを実現したいと思い、継続的にリソースを注ぎ続けてきましたが、 今までの媒体にバナーを掲載して、そこに人(ページビュー)を集めてくるよりも、当社のサービスを通じて、会員に向けてダイレクトに露出をしていく流れのほうがクライアントからの評価も高く、「当社が目指すべき方向はこちらだろう」という思いも、徐々に強くなってきておりました。
 
そのような流れの中で、エステ、美容の媒体運営に関しては、クライアントのお会社様の評価がある今の段階で、より良い先に引き継いでいく方が良いのではという思いが、譲渡を考えたきっかけです。

弊社のサービスであるサイトの売買、サイトの仲介というものはご存じでしたか?

渡邉
弊社のサービスであるサイトの売買、サイトの仲介というものはご存じでしたか?
土谷
はい、存じ上げておりました。
 
これまで、サイトの売買、サイトの仲介を利用したことも数度あり、
事業スピードを上げて行くためにも、サイト(事業)売買は非常に便利で、
有効な手段であると思っておりました。

サイト売却しようと思った理由はなんでしょうか。

渡邉
根本的に、サイトを売却しようと思った理由・経緯についてお聞かせ下さい。
土谷
媒体運営事業を自社でやっていくかどうかについては、経営陣の中で議題としてあがってはいたものの、
その事業自体で売上・利益がでていたこともあり、また事業への思いもあって、なかなか決めかねていました。
 
一方で、SEOと営業力に強みを持つWEBマーケティング会社様とサイトを共同運営するお話も進めていました。
弊社としては、投下すべき営業リソースが効率化され、検索エンジン対策や一定の売上維持についても期待でき、
また共同運営するパートナー会社様側からしても同様の媒体をゼロから立ち上げるよりも効率的で、強みも活かせることからメリットがあったため、 なかなか良い取り組みだと思っておりましたが、
いざ進めてみると、コンセプトや企画としてはいいかたちではあったものの、現実的にはお互いなかなか思ったような効果(成果)を出せませんでした。
土谷
この共同運営も良い成果が出せず、近い将来に期待が持てる兆しも感じられなかったため、当社としても、
「自前で運営できないのであれば、どちらかうまく活用していただけるところがあれば」
という考えが強くなり、本腰を入れて譲渡先を探すことを検討しよう、という話になっていきました。
 
譲渡先を決めていく中で、何社か仲介などをやっている会社や直接興味のありそうなところにもお声掛けをしましたが、
当社にとって良い条件(金額)をご提示いただけるところは、譲渡後に現在のクライアントさんにプラスの効果は見込めそうにないお会社、サイト運営経験などが十分でないためにノウハウが無く引き継ぎ時に大変に工数がかかりそうなところが多くありました。
 
そんな中で、サイトストックさんにご紹介いただいたお会社が、サイト運営力など当社が運営するよりもサイトを伸ばし、活かしてくれそうに思われ、本質的にふさわしい譲渡先だと感じたため、お願いすることとなりました。
 
「売却」ということを考えれば、短期的には高く売りたいという思いはあったものの、
自分たちで5、6年運営してきていますので、売却したあとでも発展して欲しい、
クライアントさんの期待により一層応えて欲しい、という思いがありましたので、
金額だけではなく、サイトの運営力だったり、サイトやクライアントさんを大切にしてくれる会社を選びました。

売却にあたって、心配な点などはありましたか?

渡邉
売却にあったって、心配な点などありましたか?
土谷
売却そのものについては特にこれといった心配はありませんでしたが、
適切な売却先に、適切な価格でお譲りできたらいいな、と思っておりました。
 
会社としてサイト売買の経験はあるものの、そう頻繁に行う訳ではないので、
進める手順、段取りなど、効率的に進めたいな、と。
 
あとは譲渡先企業との関係性、コミュニケーションですかね。
 
お互い、守備的というか、自社の立場だけを守ろうとするとどこまで行っても利益相反になってしまうので、
そういったところで腹を割って話せる会社だろうか、お互い歩み寄ってそういう関係性になれるのだろうかというところに関しては、多少気にするところはありました。
 
仮に弊社が非常に誠実に対応したとしても、
「売却後に問題がおきないか?」
「譲渡先のお会社から無茶な要望や、譲渡後にの細かいトラブルがおきないか」
ということは幾らか心配ではありました。

譲渡先企業様に求めることは何でしたか?

渡邉
事業譲渡される買い手企業さんに対して求めること、期待されることはありますか?
土谷
「メディアを運営した実績がある会社」、「会社としての信用力がある会社」の二点を重視しておりました。

もちろん「高く買ってくださるお会社」に越したことは無いのですが
それ以上に、広告を掲載して下っているクライアント様のことを考えると
このサイトが将来的に発展していくイメージのもてる企業様、
また、一定の信頼性や実績のある会社が良いな、と思っておりました。
 
今までおつきあい頂いていたクライアント様にご迷惑がかかることのないようにしたいという思いからですね。
あとは、相手に対する歩み寄りという姿勢をもって頂けそうな会社かどうかですね。
 
サイトの売買は、売却して、契約書締結して、終わりということにはならないものなので、
良好な関係性、コミュニケーションを期待しました。

サイトストックのサービスについてのご感想・ご要望

渡邉
サイトストックのサービスについてのご感想・ご要望をお聞かせください。
土谷
フットワークが軽く、こちらと譲渡先の双方の事情を汲み取り、
適切な仲介をいただいたことが、非常に助かりました。
おかげさまで、その後も相手先とは良い関係性が築けております。
 
直接やりとりしているだけでは、こうはならなかったと思っています。
 
仲介会社が間に入ることで誤った伝言ゲームになってしまうのは当然に望みませんが、
今回は間にサイトサイトストック様が入っていただくことでうまくとりもっていただき、
お互いの温度感を汲み取りつつ、うまく捌いてもらえたことが、本件が成立できた大きな要因だと思います。
 
単に案件を紹介していただいたということではなく、
そこに人が介在していただいたことの付加価値があったと感じています。

他のゲストの対談も見てみる

  • 面白法人カヤック
  • 大手町ビジネスイノベーションインスティテュート(OBII)
  • 株式会社カウネット
ページトップへ戻る