2009/01/07
企業向けサイト売買が成立する3つの方程式─
まず、1つ目が「自社の事業を(ネットに対して)水平に拡大できるサイト」である。
これは購入するサイトで行なっているビジネスやコンテンツを自社のサイトに組み込んだり、
連携させることで、自社のビジネスを補完したり既存の顧客層に対して、
新たなサービスを提供して収益モデルを強化するといったケースである。
サイトストックで今まで扱った例で言うと北海道のカニを販売しているECサイトが、
北海道のじゃがいもやラベンダーを販売しているECサイトを購入して統合、
北海道の食品全般を販売するポータルサイトに成長した例などが挙げられる。
過去の一般的な例で言うと楽天が旅の窓口を買収したケースなどもこれに当たると言える。
次に、2つ目が「自社の事業を(ネットに対して)前方に展開できるサイト」である。
少し概念的な表現にはなったが、これはオフラインの事業を展開している企業が
一気にネット事業を強化したり、構築に時間のかかるもの(例えば他にない優れたシステムや
大規模なPV)を短期間で獲得するために購入するケースである。
サイトストックの例で言うと以前、株式会社カウネット様に株式会社カヤック様が運営する
「総務の森」というコミュニティサイトをご紹介した例などが挙げられる。
こういった時間をかけて蓄積されてきたレビューであったり、質の高いユーザーとのコミュニケーションというものはかなりのノウハウがないと構築が困難だし、時間もかかる。(次回に続く)